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            メール・マガジン

       「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第176号       ’03−06−06★

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     ことがよくあるので、ご参照頂くのにご便宜、かも。

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     当事者意識

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●何でも出来そうな、

 

いや、何か<する>のでなくちゃオカシイ<その立場の人>が、何故か

期待ほど行動しない、、 possible なのに impossible 、、 は前号。

 

  と書き始めるや、秋田県副知事の<地震よりパチンコ>事件発生!

  知事の留守を預かる<当事者>で災害対策の<当事者>、なのに

  何たる<意識>欠如。 いったいどんな育ち方したのかね?

 

  <辞任>じゃ甘い、<罷免>だ、とシロートは思ったが、知事は

  まず<慰留>。 <上>がバカ、の見本。 嗚呼、、

 

それは技法以前、性格の問題。 ご本人にはそれなりの<しない>理由

があって、時に言い張る、、 心理的防衛機制の一つ、<正当化>即ち

<rationalization>。 この場合、<rational>とは言っても一面的、

 

無意識かつ最大の WANT が<自分が傷つかないこと>や<余計な負担が

生じないこと>であったり。 シートを用いればジコチュウが一目瞭然、

それに気付けば修正も図りやすいんでしょうがねえ、、 とにかく

 

 

<作用と反作用>、行動すればそれに伴って抵抗や影響、余分なことが

色々生じる、、 それが厄介、それを避けるには、何もしないに限る、、

のコトナカレ主義が impossible の正体。 近頃の印象的な表現では、

 

<当事者意識の欠如>。 我が国の主権と多数の日本国民の人権を侵害

した犯罪行為であること明らかな北朝鮮拉致事件。 なのに、ハキハキ

ことを進めない我が政府、、

 

を頼っていたのでは埒が明かない、と被害者・家族たち、遙々アメリカ

まで足を運んでアチラの高官たちに訴えたらドンピシャリ、「テロ!」、

to call a spade a spade. の応答。

 

辞書には to speak plainly - to describe something as it really is.

ネットにはその関連で "If you want change the world you must start

by calling things by their right name." とある。 さよう、

 

<目前の状況を真っ直ぐそのままに言い表すこと>が問題解決の第一歩、

イロハのイ。 そうしなければブレーク・スルーはあり得ない。 そう

しないのは<解決する意志が無い>ということ。 さすがに rational

process のふるさと、アチラは基本に忠実でした。

 

対照的にコチラ川口外相、「テロには色々な定義が、、」云々、敢えて

テロと呼ばない。 その優柔不断を衝かないマスコミも同罪、この国に

<問題解決>は、、うーむ、ありそうにない、、impossible ?

 

*   *

 

帰国会見で、「、、会った人は皆真剣に話を聞いてくれた」、と横田氏。 

そういうアチラの対応と比べ「日本の政府や外務省に当事者意識がない。

日本がいかに頼りないかよく分かった」、は家族会事務局長蓮池透氏。

 

コチラの<高官>たちは<真剣に><聞いてくれ>ない。 外交交渉で

被害者を取り戻すのが自分たちの仕事、と思ってないかのよう。 自分

の家族が拉致されたら、あんなこと言ってられまい、、 

 

が<当事者意識の欠如>。 しかし振り返ってみると、どの<不祥事>

会見でも、現われた人々は企業人も政治家も役人も形式的、<ご挨拶>。

他人事みたいに平然、あるいは何でオレが謝る役に?の不平顔。

 

何とかしなくちゃ、の切迫感、こう<する>ぞ、の覚悟、何も見て取れ

ない。 地位権限には執着、しかし責任は霞ませて巧みに逃れ、の官僚

主義が厚くはびこり、possible を impossible にしている、、

 

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●で、前回の終わり際

 

何か <POSSIBLE> の例、ありませんかね? としたわけですが、そりゃ

ありますよ、目前の困難に怯まず取り組み、意志と能力と努力で成果を

生んだ例は。 たとえば

 

NHK<プロジェクトX>はそのオン・パレード。 尤もあれは、一種

の懐古趣味。 そういう時代もあったんだな、の感慨を強いて止まない。

裏返せば、今はもうダメ、、 私はむしろユーウツになってしまいます。

 

<現在進行形>のは無いかな、、と、、 ありました! ただしそれも

また、コチラを振り切った人、

 

 

TBS<情熱大陸>、5月11日の主人公、脳外科医福島孝徳氏60歳。

大病院医師として実績を積み、将来を嘱望されていたが、敢えて管理職

の道は選ばず、12年前渡米して今も現役第一人者。

 

「私でなくては出来ない仕事で、一人でも多く救いたい」の当事者意識。

ウェスト・バージニア大学病院に籍を置き、<神の手>、<Top Doc>と

称えられる大活躍。 

 

<鍵穴手術>法を開発、手術器具数百点をも考案。 頭骨に明ける孔が

小さく、時間的にも(福島氏の熟練技ゆえだろうが)速いので、患者の

肉体的負担が軽い。

 

「ほかの人には任せられない、普通なら手術不能の、何をやってもダメ、、

というケースに挑んでブレーク・スルーするのが生き甲斐、、」と語る。

 

  トップ・ランナーの心意気、ジャック・ウェルチにも通じますな。

 

「自分ならどうされたいか、その患者が自分の家族だったら、、いつも

そう考えている」、医師のCS意識、被術当事者の意識も<我がこと>。

ドクハラ日本ではまず聞けない一言。

 

*   *

 

今回の来日中4月20日からの1週間で17人を手術、という<速さ>。

うち12人はこの放映時すでに退院、という<軽さ>。 2手術室間を

往復して1日5件、「患者の交代は5分」の迫力。 そして終えるや、

 

休まず次へ移動。 予定外も飛び込むが、当事者意識の彼、断わらない。

さらにその合間、医療機器メーカーに立ち寄って実践経験的アイデアを

提供したり。 「疾風のよう、、木枯らし紋次郎、股旅人生、、」

  お言葉ですが先生、「アッシにゃ関わりねえこってござんす」とは

  おっしゃらないあなた、<紋次郎>じゃない、と思いますがねえ。

 

と呟きながら<帰って>行かれました。 氏の自己実現に不可欠なのは、

当事者意識や現場技能を高く評価してくれる風土。 だから rational

に考えれば、結論:アチラ。 何せコチラはその反対、どの分野でも

 

まず<上>の当事者意識から改めて頂かないと。 しかし「死ななきゃ

治らない」、入れ替えしか無い。 で、うまく行った例は? もちろん

 

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●<驚異のV字回復>で

 

もはやカリスマの日産自動車ゴーン社長。 そのために来た人、いわば

当事者意識の権化。 人員削減、工場閉鎖、系列破壊、工程削減、販売

網再編、不動産売却、保有株式売却、、

 

あそこまでツメタクやりゃ利益も出るさ、、とも言われたが、どうか?

当節、<日本>人トップだからアタタカイとは限らないし、それでなお

<回復>してない企業、珍しくないじゃないか。

 

じゃ、なぜ日産は? 「今までの経営陣はサバイバルだけに取り付かれ、、

長期的ビジョンまで思いが及ばなかった、、顧客からの視点も欠け、、

国境を越える考え方もしていなかった」から、とゴ氏。

 

 考えも足りない、目の付け所も正しくなかった。 そのくらい当事者

 意識を欠いた人でないと<上>まで行き着けないんだな、この国じゃ、、

  

そして「社内ヒエラルキーに縛られ、、行動しなければいけないという

切迫感が欠けていた」と断じたゴ氏が求めたのが<コミットメント>。

その仕事、キミが<当事者>なんだろ? 即ち<当事者意識>の強調。 

 

 

「ゴ氏は、、、手を汚す役、、、買収に用いたフランスの準公的資金を

早く返す必要から過激なリストラ策を採った」とも言われたが、それは

イケナイことですか? 

 

事業に借金は付き物。 しかし借金は返すべきもの。 なら返し終わる

まで遮二無二、こそ<あるべき姿>。 <日本>的に贅沢したりカッコ

つけたり、は借り手としての当事者意識欠如、じゃありませんか?

 

    サーモ屋が借金した時も<遮二無二>でしたぜ。(165号)

 

*   *

 

日産車の定評:「開発段階で斬新、発売時には平凡、だから売れない」

は、<上>の<無難>好み優先、ボトム・アップ各段階で特徴が削られ、、

が原因だった。 売れる車を作らせる<当事者>に、その<意識>無し。

 

その表われ、テスト・コースを訪れた<上>はゴ氏が初めてだった、由。

即ち<V字回復>は、自ら試走したゴーン社長の<当事者意識>の所産、

<外科手術>だけで達成されたわけではない。 車が売れなくちゃ、、

 

彼の気迫が全社を勢い付け、「引き続き勢いを増しています、、数字が、、

<勢い>を物語っています」は新3カ年計画<日産180>のスピーチ。

 

<1>グローバル販売台数100万増加。 2005年9月末の達成、自信あり。

<8>は<8%の売上高営業利益率>、すでに日産史上最高10.8%を達成。

そして<0>は自動車事業実質有利子負債、これもすでに「今やゼロ、、

嬉しく思います。」

 

舶来再生請負人が<当事者意識>で果たした自己実現、欣快!同感です。

その多忙の中、NHKTV<未来への教室>に出て「リーダーに批判や

失敗は付き物、覚悟が必要」と子供たちに諭したり、2001年度経済部門

<ベスト・ファーザー賞>を受賞したり。 何でも<する>人、、

 

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●しかし自己実現の達成は、

 

パチンコ辞任した人においても、でした。 なりたかった副知事、乗り

たかった公用車、やりたかった(から止めなかった)パチンコ、すべて

彼の想い通り。

 

「人間は想う通りのものになる」はウソじゃなかった、彼は自己実現に

成功した。 が、尊敬は致しかねます。 その想いがあまりにも卑俗で。

 

肝心の<当事者意識>を欠いたのが運の尽き。 これからはそういう人

がどんどん淘汰されることになるでしょう。 だから

 

 

<正しい当事者意識>、持たなくちゃ、持たせなくちゃ、いけませんな。

それは、Rational Process を用いれば、全然難しくない。 まずSA。

一度でなく、何度も。 一人で、ではなく、しかるべき顔ぶれを集めて。

 

S、U、Gで優先項目を絞り、事柄別の担当を割り振り、期限を指定し、

報告手順まで明確にしておこう。 次、それらの迅速有効な達成のため、

着手前にDA、PPA。 ベスト・プラクティス発見に IS NOT の活用、

不測の不具合が発生したら直ちにPA、その対策はDA、そしてPPA、、

 

   え? やり方を忘れた?  <おたすけマン>にお訊きなさい。

 

の無限連鎖。 論議はシートを用いて進め、そこに関係者を巻き込んで

行けば、当事者意識旺盛な集団になります、元サーモ屋が保証します。

 

さよう、Rational Process はまさに<当事者意識のツール>!

                          ■竹島元一■

 

   ■今週の<私の写真集から>は、 ★ピカソ・グラス★

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